川苔山

2019年4月14日(日)、奥多摩にある川苔山に行ってきた。
私の住んでいる地域でも樹木に新しい芽がぐんぐん出てきて、ぐっと春らしさが増してきた。
この時期は新緑に心が弾んで、いつも山に行きたくなる。

1人で行こうと思って、計画書なるものを初めて自分で作成してみた。
川苔山は初めての山で、コースタイムや駅までの道のりまで自分で考えるのは難しそうだったので、手持ちの本を参考に作成。
山の会に入るまでは、自分の頭の中で計画が分かっていればよかったのだけど、改めて紙に書き起こしてみると何故か少し緊張した。
1人で行こうと思っていたのだけど、話の流れで「新座山の会」の方が一緒に行ってくれることになり、2人で行くことになった。

当日、山頂で食べられるようにと前日から用意したお弁当をうっかり忘れる。
しかし、電車の中での話も弾み、楽しさの方が断然上回る。お昼も奥多摩駅についてから、最寄りの商店で買うことができた。

奥多摩駅の1番乗り場から、西東京バスに乗車。
「川乗橋バス停」で降りる。
山の気温は街よりも大分低くなる。4月中旬のこの時期でも空気はひんやり冷たくて、寒かった。

バス停を降りてのスタート地点は、すぐそばを川が流れていて、そこからひんやり冷たい冷気が流れてきている気がした。少し寒いけど、空気は澄んでいて心地いい。
そしてゆっくりと歩き始める。

百尋の滝までは、沢に沿って歩くコースが続き川の音を感じながらずっと歩いた。
今回は、植物博士のように詳しい方が一緒だったので、わたし1人だったら見過ごしてしまったような、本当にささやかな可愛らしい花や植物を見つけたり、写真を撮ったりしながらきままに歩いた。

覚えたのは、「猫の目草」。

上の写真は上から「猫の目草」「よごれ猫の目草」「シロバナ猫の目草」。
川苔山は水が豊富な山だし、水の近くが好きな植物かな?
他にも「エイザン スミレ」や「ハシリドコロ」「キブシ」など覚えた。いつまで覚えていられるかな・・・。

細倉橋にはトイレがあり、そこからアスファルトの道が山の道へと変わる。
小さな滝がいくつも現れて、百尋の滝までは本当に楽しい道のり。
そして百尋の滝へ。

「あ〜マイナスイオン!気持ちいい!」

少し休んでから出発。
百尋の滝の分岐からは、アップダウンがだんだんと厳しくなってくる。
少し沢から離れて、山へと入って行く道を登って行く。森の中を進み、「足毛岩の肩」の分岐の手前にある水場で再び沢へと降りてくる。
「足毛岩の肩」の分岐からは川苔山を巻きながら進むわりと平坦な道が続く。アップダウンであがった息を少し整えることができた。
予想外だったのは雪が残っていたこと。途中からは完全な雪道になってしまったが、春の息吹の中で雪に出会えたことは嬉しかった。
巻き道が終わってからは、直登で山頂を一気に目指す。きつい坂道。足の速い山本さんにひっぱられ、あっという間に山の稜線へ。そこから横に折れて、更に山頂へ。そしてついに登頂。
山頂で食べたお昼はとても美味しかった。

*  *  *  *

帰り道は舟井戸の分岐を経て、杉林の暗い道をひたすら降りていった。
単調な道が続く下り道だった。
大根ノ山ノ神の分岐に出て一休み。小さな祠があり、きっとそれが大根ノ山ノ神様だろう。

そこからは緩やかな下り坂で、山頂付近のひんやりとした空気から、だんだんと里の暖かい空気へと変わってくる。目の前が開けて、春爛漫の里の景色が見えてくればゴールは間近。
ゴールしてから、思わず山本さんと握手。一緒に行った人が健脚だったこともあるだろう。終わってみれば、ほぼコースタイム通りに歩いてこれた。

山に実際に登ってみて、奥多摩の山(川苔山)はまだ目覚めたばかりだった。
しかし、山から降りて里にでれば花々は今だ!とばかりに咲き誇っていた。そんな自然の営みを感じられた山行だった。そしてとても楽しかった。
登山のアドバイスや植物の話に限らず、新しい発見をくれた山本さんに感謝。

【今回のコースタイム】
8:45川乗橋バス停―9:40細倉橋―10:30百尋の滝―12:15川苔山(お昼休憩60分)
13:10川苔山―途中で休憩―15:05大根ノ山ノ神―15:40鳩ノ巣駅
[歩行時間]  約6時間

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です